更生保護施設の仕事

更生保護施設は、犯罪や非行した人たちの社会復帰への第一歩として、入居者に宿泊場所や食事の提供、就職の斡旋、金銭の管理や飲食などに関する生活指導をはじめ、様々なアドバイスをするなど必要な保護を行い、一日も早く社会復帰が果たせるように手助けをする施設です。

ちなみに現在、全国に103の更生保護施設があり、都道府県所在地の法務省の出先機関である保護観察所がその指導に当たっています。

保護を受ける人たち

更生保護施設での保護は、保護観察所からの委託又は保護を必要としている本人からの申し出によって行われます。

保護観察を受けている人たち

  • 家庭裁判所で保護観察に付された少年
  • 少年院から仮退院して保護観察に
    付された少年
  • 刑務所から仮釈放になり保護観察に
    付された人

刑務所から釈放された人たち

  • 刑務所から満期で出所した人
  • 少年院から満齢で退院した人
  • 刑の執行猶予や起訴猶予などの
    処分を受け、身体の拘束を解かれた人
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保護観察所長の委託

本人からの申し出

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保護観察所長の委託

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更生保護施設

処遇内容

受入れ準備

川崎自立会では、矯正施設に入所中に必ず本人と面接を行って釈放後の生活計画を確かめ、更生の意欲を高めるなど本人との信頼関係を築くよう努めています。

宿泊・食事の提供

川崎自立会では、寮生に対し、一定期間は保護観察所の委託に基づき無料で宿泊場所及び食事の提供をします。寮生は温かい家庭的な環境の中で生活し、調理員による工夫を凝らした栄養バランスの良い手作りの食事をとることができます。寮生は宿泊や食事の提供を受けることによって、働いて得た賃金を自立のための資金に充てることができるのです。

川崎自立会は寮生に安心して自立の準備に集中できるよう諸々のサービスを提供しています。

生活指導

川崎自立会では、規律ある生活、金銭の管理、飲酒、自立資金の貯蓄、余暇の過ごし方、交友関係の改善など日常の生活全般について補導員が個別に定期的に面接し、適切な指導を行っています。

職業補導

川崎自立会では、被保護者の就労意欲を促し、特定非営利活動法人神奈川県就労支援事業者機構、ハローワークや協力雇用主を活用するなどして、被保護者の職業補導をしています。

福祉・医療の斡旋

川崎自立会では、被保護者が福祉事務所や保健所などの公共の福祉衛生機関等から必要な保護が受けられるようにこれらの機関と連携をとりながら援助するとともに特に医療措置の必要な人に対しては社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院の「なでしこプラン」による無料診療・治療を受けてもらっています。
川崎自立会での生活の基本は、一日も早く自立し、健全な社会人として社会生活を営めるよう努力することが必要で、そのため早期に就業し、貯蓄する心構えが必要です。そして、寮生は平均3か月余の保護を受けた後、それぞれ自立の道へと歩み出してゆきます。

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